松下幸之助著「一日本人としての私のねがい」のレビュー
松下幸之助著の「一日本人としての私のねがい」を読み終えた。
松下幸之助さんと言えば、誰もが知っていると言ってもいいほど有名な松下電器産業(現パナソニック株式会社)の創業者。
経営の神様と言われる方で、私も大好きな経営者の一人です。
松下幸之助さんの本は自伝から経営、そして政治に関することが多いですが、今回読んだ本についてもこれらに関することが多かったです。
まず最初はタイトル通り、一日本人としての私のねがいから始まり、道徳的なこと、政治に関すること、教育に関すること、そして経営に関することが書かれていました。
特に教育に関することで気になることがありました。
まずは大学の数がたくさんあるにも関わらず、浪人生も多いため、社会としては損失である。
浪人する学生が社会に早く出て働き、社会に貢献することが出来たら、日本は益々発展するのではないかと言っています。
また、大学がたくさん増えているのであれば、その分国民の知識や教養が向上するので、仕事に対する能率も高まり、その分物価が下がっていくのが本来の姿ではないか。
けれども、物価は下がるどころが年々上がっていく一方なのは、いかがなものかと言っています。
この本を書いたのは今から約30年も前なのに、現代においてもすごく当てはまっていて、私としてもなるほどな~と感じることがありました。
確かに昔の日本に比べれば、豊かになっているのでしょうが、本当に豊かになっているのだろうかと私自身考えさせられました。
これ以外にも、人を育てる上で会社の使命がないと人は育たないということが書かれていて、私も今後人材を育てていく上で、会社の使命感を強く持って伝えていかないといけないと思いました。
読み終えてまた色々と考えさせられた一冊でした。
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